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HOMEOPATHY 似たものが似たものを治す ホメオパシーは「似たものが似たものを治す」という類似の法則に基づく自然療法です。約200年前にドイツの医師サミュエル・ハーネマン(1755〜1843年)が体系化しました。ハーネマンと類似の法則の始まりは、一冊の医学書でした。「マラリアの特効薬であるキナ皮は、苦いから(収斂作用があるから)効く」という記述に疑問を抱いたハーネマンは、自ら実験台となりキナ皮を服用してみました。すると、衰弱、発汗などマラリアそっくりの症状が現れ、服用をやめるとその症状も消えたのです。 それに似た症状を起こせるものが、その病を治すことが出来るのではないだろうか―ハーネマンはこう考えました。「似たもので治す」という方法は、古くはギリシアのヒポクラテス(BC460〜BC375年頃)の頃からありましたが、瀉血(しゃけつ)や強い薬剤など、当時の手荒な医療に失望していたハーネマンは、この普遍法則を自ら経験し、そこに新たな希望を見出したのです。 希釈と震盪(しんとう)〜物質の力を呼び覚ます ハーネマンはさらに実験を重ねて様々な物質の効果を検証し(プルービング)、類似の法則に基づいた治療を始めました。そして希釈と震盪という方法に到達します。まず、治療の過程で起こる副作用をなくすため、物質から作った原液を薄めて使うようになりました。次に、それによって弱まる治癒効果を高めるため、強く振るということをしたのです。 この希釈と震盪はポテンタイゼーション(潜在能力活性化)と呼ばれ、類似の法則と共にホメオパシーの大きな特徴となっています。 物質を薄めれば薄める程、主に内的な領域へと効果は深まると考えられています。物質としてのカタチは次第に失われますが、振ることによって何かが目覚め、そのエネルギーが解放されて行くようなイメージです。 ハーネマンから次の世代へ ハーネマンはこの新しい医学体系をギリシア語からの造語で「ホメオパシー」と名づけ発表しました。1810年にはその理論と実践をまとめた「オルガノン」を出版し、晩年まで5度の改訂を重ねます。ホメオパシーは当時の正統派医学から厳しい非難も受けますが、次第に支持者を増やし、ヨーロッパからアジア、アメリカへと広まり興隆します。 アメリカでは、治癒の法則をまとめたDr.C.ヘリング(1800〜1880年)、レパートリーを編纂したDr.J.T.ケント(1849〜1916年)らが大きな功績を残しました。フラワーエッセンスを作ったイギリスのDr.E.バッチも、医師、細菌学者であると共に、ホメオパシーの専門家でもありました。 そして現代 その後、病原菌の発見など現代医学の発展に伴いホメオパシーは一時衰退しますが、ホリスティック医療という考え方、代替療法の見直しなどにより、20世紀後半から再び世界中に広がりを見せました。たとえば英国王室は19世紀からホメオパシーを用いていますが、インドには専門のホメオパスが約30万人、ホメオパシーを併用する一般医が10万人以上とも言われます。その他、南北アメリカ、ヨーロッパの国々でもホメオパシーは広く用いられています。 日本ではまだ歴史の浅いホメオパシーですが、ここでもその輪は確実に広がっています。 |
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